小回り君はただ今「フカセでチヌ! チヌ(クロダイ)のウキフカセ釣り」で活動中です。ゲレンデに雪が有る時以外は、チヌ釣りをして養殖業に勤しんでいます。
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2001年2月の滑走日記
2001年2月24日~25日
長野県白馬村八方尾根スキー場
お題:雪面を捉えろ
2月24日
天候:雨
てなわけで、前回の反省点に挙げた雪面コンタクトを課題として滑ってみるようにしようと思っていたのですが・・・
- いかんせん、長野駅でも八方のふもとでも雨・・・宿に入ってボーっとしていると、やる気と時間だけが減っていきます。
- やる気無しのままゴンドラに乗り、兎平にたどり着くが、やっぱりジュクジュクのシャーベット状の雪でした。おまけに暖かいのにガスっているからまったく視界もありません。
- 足元は最悪、視界も最悪でどうにもスキーになりません。こんなに楽しくないスキーも珍しいです。
- 少しはマシだろうと国際の方に降りていくと、溶けかけのシャーベット状の雪です。まだこっちの方が割り切って滑れるし、視界もありましたので滑りやすかったです。
- おや?先ほどから全然雪面を捉えることについて触れていませんね?そうです。そんな事言っている場合ではなくて、雪質の変化に対応するのに必死になっていました。そこで・・・
お題Change:雪質への対応
と勝手にお題を変えます。だって、新しいこと練習するにはあまりにも過激な雪面状況なんですもの・・・
さて、気分を取り直して、と・・・
- あまりの雪の重さに、同行した中村さん、師匠、たじま先生、そして私ともすぐに電池切れとなりました。昼ご飯を食べるころには気温も下がってきました。
- 全く納得のいかない私は、他の3人がカフェテラス黒菱でまどろんでいるというので一人で練習に出かけました。
- 兎平、パノラマ、国際、リーゼン、黒菱の順で1週してきました。けれども全くよい感じは得られませんでした。どこにどう乗ったら安定するのか?このころになると、人の多いところは砂漠みたいな雪・・・粒が大きくて、踏んづけても反動が無く、さらさらと流れて、重たくて、切れない雪・・・になっているし、最初からそこそこ硬かったところは完全に氷の塊になっているし、人のあまり踏み入れないところはモナカというよりアンパンみたいでした。
- おまけに車に乗ってきての初日なので体もあまり言うことを聞いてくれません。ついに疲れ果てたからでしょうか?ただのギャップに引っかかって大転倒してしまいました。
- 完全に電池切れ・・・時刻は3時をまわっていました。カフェテラスで30分ほど睡眠~ZZzz..
- 目覚めると体か復活していました。明らかに動きやすくなっています。もう4時を回っているので諦めよく帰ることにしました。
- リーゼンも当然コブコブで、雪質は砂漠タイプでした。コブが終わって止まりたくても・・止まれない。早く降りて休みたかったです。
- 本当に滑っていて楽しくありませんでした。
- ついでに宿も楽しくありませんでした。金返せ!・・ちなみにたじま先生曰くアコースティックは満室らしかったです。駐車場が宿に隣接していたらアコースティックに遊びに行って、今日の雪の滑り方を聞きたかったのになぁ。本当は野沢に行きたかった・・・とかマイナスのことしか頭に浮かびません。
2月25日
天候:雪
一夜明けるとそこは一面の銀世界・・・って元から寒いところだっちゅうの。明らかに前日よりも滑りやすそうに見えたのですが・・・
- ムナクソ悪い宿を後にして、国際下に車を止めて滑り出す。なんで八方に止まっていたのに国際下に車を止めているのだろう。
- 想像したより降雪は少なく、おまけに気温が低いままなので前日の不整地状態のアイスバーンのコブの隙間に降った雪が溜まっているだけでした。
- アイスバーンには、Verticalは弱いです。すごく恐怖感があるのであまり思い切って突撃できません。もう、完全にあきらめて、アイスバーンのギャップ斜面でロングターンばかりしていました。
- 乗れていないときというのは悲惨なものです。あまり強いエッジングをするとギャップ通過時に跳ね飛ばされるし、かといって外足の荷重を抜き気味にすると内倒して潰れるし、安定させるためにマジックハンドを意識すると角が立ちすぎて飛ばされるし、飛んでもいいから切ってみようと思うと途中で恐怖のあまりずれてしまう。やることなすこと悪い結果しか出ませんでした。
- だめですね。またまたへこんできました。もちろん、ショートターンはターンではなくてただの暴走かシッポフリフリ荷重なしヘナチョコターンもどきしか出来ませんでした。
- 先週付けた自信は何処へ?脆くも崩れ去りました。はぁぁー(;_;)
- ただ、たまに感じることが出来たことは、ターン前半から弧を描くことと、雪面から板を離さないショートターンもどきです。
- 前者は、まだサイドカーブでしか曲がれなかったころによく感じていた感触です。体が谷側に傾くという恐怖というか快感があります。じっとしていればそのうち板が勝手に体の下に入ってこようとします。後者は、あまりまだリズムを上げる事が出来ませんが、雪面から板を離さずに滑ることは出来ました。(⇒注意:ショートターンが出来るようになったとは言っていません。雪面から板を離さないで小刻みなリズムで滑るようにしているだけです)しかしながら両方ともかなりその部分だけに意識しないと出来ません。
- 滑った距離のわりに、得るものが少ない2日目でした。
案の定、帰りは大渋滞でまた北陸道まわりで帰りました。たじま先生も長野からの新幹線をあきらめて在来線の特急あずさ?で帰っていきました。
おそらく、短い時間の中で、これほどまで雪面状況が変化するのを経験したことがなかったのでリズムが崩れてしまったのでしょうか?ある意味よい経験かもしれません。状況対応能力という点では雪があって斜面があればスキーになるわけですからどんな雪質でもちゃんと滑れるのが一人前のスキーヤーの証と言えるのではないでしょうか?
それと前回せっかく感じることが出来た雪面からの抵抗も今回は感じることが出来ませんでした。何だか忘れそうで、もったいないような気がします。
まだまだ経験していないことが多そうです。経験していないと言えば、2日目スカイラインのリフトが壊れて救助されていたっけ。あれはある意味経験したかったけど、それまでに凍えて固まりそう。
2001年2月10日~17日
お題:その筋のモンになるために
全く、やりすぎです。1週間ほとんどゲレンデです。細かい事は余り覚えていないのであしからず。
2月10日(土)~12日(月)
新潟県妙高高原新赤倉スキー場
板:Salomon SuperAXE EQUIPE3V
昨シーズンも参加したスノーパルスキークラブの2月例会です。
- 去年と同じく1級受験班でした。同じ顔ぶれはHさんだけで、KちゃんもYちゃんも1級を持っているので強化班でした。
- 初日は低速技術の確認と言う事で、主にスキッディングを主体としたターンが課題でしたが、風邪薬のせいか、バスで酔っていたのか、はたまた本当に技術がない(←これが一番)のか、すべてだめでした。
- もちろん、ショートターンなんか悲惨そのものでした。ターンでは有りません。
- 講習後、コブを全開で滑って情けない自分に「喝」を入れておきました。この滑りはどうやら同じ1級班の連中にもウケたみたいで、「あれは見ていて面白かったよ」とのお言葉でした。どういう意味だろうか?
- 腕試しのために1級を受けてみようかなと思っていましたが、止めました。
- あとで、周りのみんなから「受けとけよ」と集中砲火を浴びましたが、 あれで受かったら明らかに紛い物であるので自分が許せませんでした。
- 次の日の午前中は講習内検定で、その部分はいっしょに1級班と滑りました。前日と異なって、明らかに体が動きます。朝一からファーストトラックを付けに行ったのが良かったのかな?山頂から一気に降りると昨日のもやもやが晴れました。
- 全てのターンで体が下方向に落ちていきます。「これなら合格点あげる」とか「受けとけば点数出ましたよ」などと先生からお言葉をいただきましたが。、時すでに遅しです。
- 講習内検定の後、規定種目をする受験班と別れ、フリーの強化班と専用バーンにてポール強化トレーニングになりました。
- その待ち時間にもコブ・・この辺で下半身がだいぶしなやかになってきたのでショートターンでも結構いい感じになってきました。大きく重心を移動するような感じで下半身の内傾角を出すと板が明らかに体前方に回りこんできます。前回の野麦峠の感覚は偽者です。恥ずかし~~~。
- 真面目にポールを攻めるのは初めてです。3本ぐらい滑ってくると、だんだんとラインが上に、というかフルパワーで踏み込んでいくのがかなり早い位置になってきました。ラインは結構掘れていましたが、通る位置が違うので余り気になりませんでした。
- 最後もコブ・・・もうだいぶ頭が切れているのでギャップ程度ならまっすぐ突っ込んでいってしまいます。
- 最終日も余り変わらない調子でした。2時間ほどでしたが、何がいけないんだろうか?特にショートターンがまたおかしくなってきました。
洗濯のため(一応仕事もしました)に、火曜日だけ大阪に戻り、その夕方今度はシュプール白馬栂池3号にて一路アコースティックに・・・ここから板は今季初登場のSalomon EQ-DEMO AXE PRIMOです。
2月14日(水)
白馬乗鞍スキー場
天候:晴れのち雪
京都から来た看護婦さんの信者さん2人と、ウチの軍団5人でオーナーを困らせてしまいました。まぁ、ほとんどウチの軍団が悪いんですけどね。
- 初めての白馬乗鞍だったので結構どきどきしました。平日リフト券何と3000円!!おまけにバレンタインデーだったので受付のお姉さんから営業的では有るけれどチョコレートをもらってしまった。 こんな事で嬉しくなるなんてある意味悲しかったけれども、心があったかくなりました。
- さて、相変わらずオーナーの「じゃあ、○○君行こうか?」という言葉と手招きに恐怖しながら、とりあえず「去年よりはスピードに強くなったから」大丈夫だろうと思っていたけど、やはりオーナーは別格です。かなり抑えているらしいのですが、ショート、ロングターンともどうしようもないぐらい置いていかれます。
- おまけにズレズレなので救いようなし。
- プルークスタンスのカービングで前を抑えるように注意される。
- ショートでは、ピボット操作と言うのでしょうか?板を90度斜面に対して横にして→切り替えてまた横に・・とうやつをパルの検定のときから言われていましたが、全然そんな練習をやっている時間もなく来たものですからトップが重なったりエッジが引っかかったりで非常に怖い状態です。
- 後は、悲劇.ベンディング操作が誰一人として出来ない・・・ごまかす為のちっちゃいストレッチングや、いつの間にやらロングターンがショートリズムになっていたり、全く上下動を抑えようとしないとか、オーナーは怒るのを通り過ぎてただただ笑っていました。
- 結局その日はそれで終わりでした。この辺では板の硬さは余り感じず、まだまだ余裕があってすごい板だなーと自分の板なのに感心していました。
2月15日(木)
八方尾根スキー場
天候:晴れのち雪
ウチの軍団の一人が八方が初めてだし、看護婦さんの一人も余り八方の経験がないらしいので、観光気分で全てのコースをオーナーのガイドで滑る事になりました。
- 国際~リーゼン~山頂~黒菱~スカイライン~北尾根~国際~リーゼン~兎平~パノラマで昼ご飯となる。よくもまあ一気に滑ったもんです。
- 昼食時にポジションを前にするように注意される。「折れちゃうと思うぐらい前でいいよ」
- 昼食後は白樺~パノラマあたりでカービング講習会となる。サイドカーブがつかえないウチの3人が別メニューでオーナーにつきっきりで教わっていました。こっちはこっちでいろいろやってみますがどうしてもしっくりこないんです。
- どうも私とNJ君は同じ事をやってしまうようで、私が暴走だとNJ君も暴走を指摘されるのです。また、ターン前半のエッジングが強いので、谷回りが描けていないとの事です。切り替えであせって脚が折れているとも指摘をされました。
- この辺がこの後の練習課題となってくるわけですが、どうしても前に乗ると言う事が出来ていないので次のステップに進めません。それだけを注意してやると出来るのですが・・・・
- とりあえず乗る位置が安定していないので相変わらず変なターン弧となってしまいます。最後のほうで、オーナーに「均等にずらして降りてみな」と言われたので思いっきり前に荷重すると、スキーのトップが内側に入って勝手に板が回っていく事を発見しました。
- これがスキーの板が回転する原理だと分かりました。今までは力で板を回していましたが、トップ~センターの荷重を意識する事によって板が自動的に回る感覚が少し分かってきました。
- 弧は丸いのですが、ズレズレです。ここから切っていく感覚が全くと言っていいぐらい分かりません。この状態で角を立てればいいのだろうか?
- ボロボロになりながら終了となる。
2月16日(金)
白馬岩岳スキー場
天候:雪
この日はオーナーは「見えないところの床掃除」が有るらしく、フリーの練習となる。
- 前日から続けて、ポジションを固めるように緩斜面を何度もラップする。ショート、ミドル、ロングなどいろいろやってみるがどうしてもバランスが悪いようです。
- また、クロスオーバー時の急激な圧変化を避ける事もやってみましたが、 ポジションが一定しないので雪面が捉えられなくてターンになりません。
- 何やっても何処を変えても「これだ」と言う感触はつかめません。
- 昼ご飯も食べ、さらに練習すれども上手くいきません。
- 精神的に疲れてきたのでケーキセット&チョコレートでパワー補充後、30分ほど眠ってしまいました。
- 時間を見ればもう4時、最後の2本を気合で滑る。
- ここでやっと、カービングでトップが雪面を捉えて「ゴリゴリ」と彫り込んでいく感触が分かりました。トップがすごく暴れていますが、意識&荷重を外足のトップ方向に集中すればそのまま安定して切れ上がっていきます。
- オーナーの言いたかった荷重とはこの事ではないかと思いました。今まではスキーの性能だけでトップを使わずにターンをしていたのが良く分かりました。
- しかしながらPrimoはすごいね。プロリンクツインパワーが炸裂していました。
- 切れ込んでいく感触を確かめながら終了となる。
2月17日(土)
栂池高原スキー場
天候:晴れ
こんな天気のいい白馬は余り記憶に有りません。雲ひとつなく、風も全くない最高のスキー日和でした。
- この日は最終結果としてビデオ撮影大会&栂池観光となりました。
- さすがに土曜日なので、結構人がいます。それにもかかわらずみんな目立つぐらいのスピードです。
- まず、中斜面でのずれを使ったターンを撮影しました。オーナーのコメントは「2級返して」でしたが、荷重を前にしたときのターン弧をはじめてビデオで見て自分では納得しました。
- それからずっとトラバースしていって、チャンピオンに到着しました。チャンピオンでは自分の全開スピードでカービングに挑戦しました。
- まず、谷回りがほとんどできない。これはゆっくり切り返してきっちりと雪面を捉えればいいのでしょうが、スピードが出ているために頭の中から飛んでしまいました。
- 次に若干であるがスタンスが狭いように思われました。かなりのスピードですのでスタンスを広くして内傾角を取りやすくすればもっと安定するように思われます。
- もうひとつ、まだポジションが後ろのように思われる。結構スピードが出たからびっくりしたのかもしれません。
- エネルギーラインと内足の同調は取れているように思われます。
- オーナーは、「谷回りをもっとしっかりととりましょう。まだエッジングか強い。」
- 後ろから見た仲間曰く、私が滑っているとゲレンデの皆さんは私をよけているらしいです。そんなに危なっかしいのかなぁ?
- 撮影後の残された時間は、弟子たちにサイドカーブで曲がる感触を掴ませるのに費やしました。甲斐あって全員プルークでサイドカーブターンができるようになりました。ただNJ君だけは逆に不安定になってしまいました。何故?
というわけで、7日間の滑走のまとめを行いたいと思いますが、だんだん小さなことではなく滑ることの核心に近づいてきたような気がします。
- 母指球を常に押すポジションを維持する
- クロスオーバーを丁寧に・・・ターン後半のエネルギーを大事に次のターンに使うような心構えで・・・
- ショートターンが出来なくてもクロスオーバーが丁寧に行えるようになればそのうち分かってくるので焦らない。
- スタンスをもっと広く
だんだんと言っていることが単純になってきたような気がします。次はまたまた八方尾根ですが、クロスオーバーをちゃんとできるように修行だぁ!
20001年2月3日
長野県奈川村野麦峠スキー場
天候:晴れ
お題:ショートターンスペシャル
前回も触れましたが、どうしても風邪薬とお友達でなければ熱を出す虚弱体質になってしまっています。これじゃあスキー中毒と言うよりただの薬中毒ですわ。とほほ・・・
今回も風邪薬フルパワーで滑ってきました。
- 野麦峠と言えば「ああ野麦峠」のあれです。とても寒くて交通の便が悪いのでなかなか人が来ません。薮原の交差点までは普通でしたが、入ったとたん恵比寿君(ABSの事ね)が常に作動するぐらいのアイスバーンでした。
- 前回の事もありますので、チェーンをすばやく装着・・・しかし寒いよなぁ・・・付けてもツルツルで、スピンしそうになりました。ちゃんと除雪してくれよ。怖くて来れないじゃないか。
- そのまま30分ほど地獄のアイスバーンドライブを続け、辿り着きました。人はまだ余り来ていないようです。
- 一眠りと言う事で、1時間半ほど眠りましたが、余り増えていません。
- 友人が、スキースクールに入ると言うので、それまでは足慣らしと言う事で山頂から攻めてみる。リフト待ちも全くなく、快適快適。
- このスキー場は、まだ私がどうしようもない初心者のころに師匠に連れてきてもらったスキー場です。あの時は、体中にアザを作って滑っていました。ですから、この斜面を滑る事は自分の上達のバロメーターなわけであります。
- 山頂は予想通り猛烈に寒かったです。 とりあえずボーゲン、ミドル~ロングのスキッドから入る。
- 今季初、ギャップ一つない完璧に整備されたフラットバーンはまさにハイスピード天国でした。そのまま調子に乗って大回りカービングを斜面いっぱい使ってやってみました。
- スピードが出ていても全く恐怖感は有りません。余りにも気持ちがよすぎます。どの斜面も完全に圧雪されているので自分の思い通りになります。
- 立て水の板だけは・・・下から見て右側の急斜面のほうを通ったのでここだけスキッドターンでしたが、後は快適なクルージングでした。
- いったいどれくらい内傾できるか挑戦しました。バーンがフラットなので高速ターンのまま手がつきます。
- こんなに楽しいスキーは久しぶり・・・と快楽を求めてばかりいたらいけません。
- 今日は、「ショートターンスペシャル」だと同行者に言っておいた手前、やらないわけにはいきません。しかしながら、もう一度山頂から降りてきてもショートターンは余り気持ちよくありません。
- 友人がスクールに入ったので、残りの同行者に「2時間ほど練習させて」と別行動を取りました。
- まずは緩斜面で、逆ひねりと、股関節の送り出しを意識したプルークターンをやってみる・・・と、ボーゲンでも出来ませんよ。
- なぜだかわからないので、少し考える・・・そういえば今期は滑っていて体が回る感じがするな~~・・・ということで、股関節の送り出しより逆ひねりのほうに意識をおいてやってみると、上手くいきましたね。結果として、体の前にスキーが回りこんでくるのがよくわかりました。
- 次に少しスピードを上げるためにクワッドに乗り、同じ事+両足を同調させてやってみる、が、出来ませんね。スピードが上がると全くだめでした。
- ショックを受けながら、また緩斜面に戻ってきました。逆ひねり+送り出しは低速なら出来ます。と言う事で、次はエッジングポジションを体に叩き込むために、ギルランデを右ターン(左足が外)中心に行いました。
- 3本ほど滑ると緩斜面ではいい感じになってきたので、中斜面に移動して同じ事をやってみた。
- さすがにスピードがあるので瞬間的なエッジングが全く出来ません。恐らくですが、今期ショートターンがほとんど出来なかった理由がここにあるのではないかと思いました。
- 瞬間的なエッジングが出来ないと言う事は、ショートターンが偽者である事の証拠です。周りの迷惑顧みず(一応上を見てから横切っていましたが、邪魔でしたでしょうね)、ひたすらギルランデで、エッジングがしっくり来るまでがんばってみました。
- その結果として、体から遠くで強いエッジングが出来るようになりました。そして、副産物だと思いますが、上体がフォールライン方向をキープするようになってきました。また、ショートターンに適したようにスタンスが狭くなりました。
- ここまできたので、同じ斜面でショートターンをやってみる・・・が、まだしっくり来ません。だいぶましになっているのはわかります。上体がフォールライン方向に安定して落ちていきます。左右のバランスもよくなってきています。
- 何かが足りません。また考える・・・わからない・・・ので「粟野利信のカービングショートターン」を思い出してみる。そうです、練習のバリエーションはここからとってきています。後、やっていないのは連続エッジング(外足、両足)でした。
- 早速連続エッジングにチャレンジ!ミドルターンぐらいのターン弧でエッジングを3回ずつ行うのです。かなりつらいメニューでしたので、乳酸がたまっていくのがわかりました。筋トレが必要です。
- ここでさらに上体の安定感が増しました。角付けの量も増えました。
- 昼飯前の練習成果発表・・・と言っても誰もいませんが・・・検定のつもりでショートにチャレンジ!
- たった半日で上手くなったら誰でもデモになれる・・・というわけでかなり良くはなったつもりですが、どうもしっくり来ません。
- 昼ご飯は卵丼+お薬8種類。ごちそうさま。
- 昼からは中毒スキー教室開講でした。教室に入った友人をメインに、切る事を体験してもらえるように順序だてて説明しました。
- やはりだめでした。私はカービングというか、サイドカーブに乗るコツをすぐにつかんだ方なので、サイドカーブがつかめない人の苦労が余り分かりません。その代わり、ショートターンが出来ない人の気持ちは良く分かりますよ。
- ある程度はズレずにサイドカーブをつかんでいるようなのですが、荷重してたわませようとするとひねってしまうようでいきなりズレてしまいます。
- そうこうしているうちに、せっかく直った上体でひねる癖がまた出てきたので、「授業料を無駄にしない」ようにと、ここで中毒スキー教室はお開きにしました。
- 誰にも今日の練習成果を見てもらっていないので、「5段階+見る価値なし」で評価してもらいました。
- 自分の感覚では全くだめでした。ターン後半にズレズレでした。バランスも崩しました。案の定「3」でした。でも、斜面がきついからスピードコントロールを含めて少しずらし気味に滑っていたのは事実です。電池も残り少なかったしね。
- 実はもうひとつ、隠し持ちの技があったので、そっちも見てもらいました。これを使うと、エッジの反動が強すぎてバランスを崩すからもう少し分かってから公開したかったのです。
- 人に言うのも恥ずかしいのですが、恐らくこれがカービングショートターンの初期の形ではないかと思います。強い角付けと荷重を股関節の送り出しを伴いながら行うとスキーの反動が大きすぎてすぐにバランスを崩すのです。
- この反動をコントロールできるようになると、カービングショートターンの完成、となるのでしょうか?
- これを見た友人は「5」だそうです。明らかに切れているそうです。自分は導入&反動を抑えるのに必死でした。
- そんなこんなで最後にDHを行って滑走終了となりました。
今回は練習課題も最初から決まっていたし、斜面もとてもよかったので、結構練習できたと思います。その中で掴みかけているショートターンを自分のものにするためには
- ギルランデは効果的な練習方法である。分からないときはギルランデ。
- 出来ないときは、順序だてて体への負荷を増やすとその動きに慣れていく。
- 雪面から来る瞬間的な反動を吸収するにはある程度の筋力が必要です。
ビデオの通り練習してみて、効果がある事がわかりました。いくら投資した事か・・・と言う事は自分のやり方に合ったビデオをショートとロング1本ずつマスターすればかなり上達しそうです。
ショートターンは「粟野利信」さんしかいませんが、ロングターンはいろんなやり方があるので誰の形を真似しようかなぁ?やはり、「宮下征樹」さんですかねぇ?