小回り君はただ今「フカセでチヌ! チヌ(クロダイ)のウキフカセ釣り」で活動中です。ゲレンデに雪が有る時以外は、チヌ釣りをして養殖業に勤しんでいます。
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2003年1月の滑走日記
2003年1月25日(土)~26日(日)
長野県 栂池高原、白馬岩岳
お題・・・むちうちでも、失敗しても大丈夫。
さっき病院から帰ってきました。むちうちで全治1ヶ月らしいです。道理で気持ち悪いぐらい筋が硬直していたわけだ。
さて、去年と同じ時期に同じ場所でお受験、行ってまいりました。
1月25日(土)
栂池高原
天候:晴れ
- 日本全国大荒れの天気だったので、夜9時に出発したのに北陸道回りが失敗して結局朝5時に白馬村に入りました。たまにはこんなこともあるさ・・・
- 当然、白馬村もすごい雪で、除雪車が通るまで一般車は亀状態です。今回もNJ号なのですが、アライメントが狂っているのですぐに車が横に動きます。怖かったよぉ~~
- 非除雪地帯に無理やり突っ込んでいきなり亀になり、何とか脱出して除雪が完了するまで約1時間、よく眠れました。
- Acousticにつくと、すでにI夫妻が着いてお休みの模様・・・後で聞くと除雪が早いか到着が早いかバトルしていたみたいですが、除雪の負けらしいです。
- オーナーは顔を見るなり、「さ~~~ぁ、明日だぞ。絶対受かれよ!この雪で受からなかったらダメだぞ!」といきなりジャブを3つぐらい撃ってきます。こっちとしてはサンドバックのように受け止めるしか術はありません。
- 朝ごはんを食べ、安い、早い、旨い(意味不明)の栂池に行くことになりました。あれだけ降っていた雪もぴたりと止み、快晴です。ウソだろ?ずっと雪だと思って思いっきり寒さ対策してきたのにぃ・・・ま、天気がいいのはいいことだ。
- オーナーは後から合流して教えてくれるらしく、10人グループで栂池を荒らすこととなりました。誰とは言いませんが、前日、酔っ払ってすし屋の階段から落っこちて生傷全開の人もいました、が、滑りを見る限りではそんなの関係なし、って感じです。雪って麻薬・・・ですね。
- さて、滑りは前回と変わらず、可もなく不可もなく、気持ち良いとは思わないけど、全く滑れないわけでもない・・・うーん、これで良いのか???明日受験だぞ!雪は最高なのに・・・
- Fさんの評価も「前よりは良くはなっているが・・・」と、あまり歯切れはよくありません。
- さて、滑りながら丸山⇒白樺⇒チャンピオンと平行移動していくとオーナーが追いついてきて講習開始です。「パラレルやってみな」
- 「さ、隊長!」と皆わたしを突っついてきます。予行演習のつもりで、「エィヤァ・・!!」とやると、「全然ダメ!!!」とオーナーは苦笑いしています。気合だけがくるくる回っています。
- 次は小回り、「ま、そんなもんでしょう」と一言。
- 「拇指球を押せ!」と「小指を丸めろ」。どっちも一緒に出来ません。やるとどっちかがおろそかになります。というか拇指球を押すよりつま先で荷重しているような気もする。
- やっぱりオーナーの前でも緊張します。カチカチになって失敗して、一人で暗ーくなっていきます。そこそこのが半分ぐらいしか出てきません。
- 講習も最後になり、「皆の得意なパラレルで降りてきな。」なので全開でいくと、3つ目ぐらいの右ターンの導入でつんのめって「あ、これって浮いてる・・・このスピードじゃ・・・死んじゃうかも・・・ゴン(☆☆)・・・ボリボリッ・・・ゴロゴロ・・・やっと止まった。」頭から落ちたので、背骨と首がかなり痛い。雪質が柔らかかったのが不幸中の幸いです。硬かったらと思うとぞっとします。
- その後、「滑落最長距離更新!」とか、意味の分からない言葉を連発していたようですが余り記憶にありません。
- レストハウスで座っても、「目の焦点が合ってないぞ」とか言われますがあまりリアクションが取れません。食欲もありませんし体の震えも止まりません。
- 20分ほどして落ち着くと、何とか昼飯を食べるまでにはなりましたが痛くてたまに吐き気も出てきます。相変わらず目の焦点は合いません。
- その後、半死のままゾンビのようにゴンドラに乗り込み、ハンの木に移動しました。頭を打ったおかげか、拇指球の荷重が簡単に出来ます。「この板ってここに乗れば簡単にずらせるんだ。」というポイントが分かりました。
- ロングターンでも然り。驚くぐらい早いタイミングで雪面を捉えることが出来ます。「これが出来れば明日の検定も楽勝!」なんて思いながら電池切れのため滑走終了となりました。
- 晩飯後のライブは、ウチの掲示板&Acousticご常連の阿部さんの珍しいライブを聞かせていただきました。やっぱ、スピーカーを通さない楽器って湿気があるから良いもんです。
- オーナーの攻撃はまだまだ続く、「明日1級なんて受ける○○君です。」とか知らないお客さんの前で言っちゃうし、「絶対に受かる」とか、「落ちたら全員の宿泊費と飲み代を払ってくれるそうです。」とかいろんなこと言っていましたが、頭の中はターン前半の捉えのことがループしてあんまり覚えていません。ただ、「もし、万が一落ちることがあっても、気を落とすなよ。」という意味で1曲歌ってもらったのがオーナーの優しさだと・・・だめ、こんなとこで褒めちゃ。
- いつもにもまして大人数のトークは楽しいのですが、寝不足と首が痛いのと明日のこともあるのでいつもよりお酒の量も少なめに早めに寝ました。拇指球ムニャ・・・
1月26日(日)
白馬岩岳
天候:晴れ
- 夜中も何度か目が覚め、朝食コールで目はさめるが首を持ち上げることが出来ない。ヤパイよ、これ。
- 天気は相変わらず、白馬の山々がきれいに見渡すことが出来るぐらい晴れています。
- 「に~~げちゃおっかなぁ」とか思いましたが、とりあえず朝ごはん・・・BGVとして「進化する8人のテクニカルファイル」。これじゃあ、その気になっちゃうじゃないの。
- 「どんな卑怯な手を使ってでも受かって来い」とか「受かるよ」とか「吉報をまってるよ」とかもういろんな人から応援してもらって岩岳に向かいました。
- 駐車場は満車です。何でかな?と思い、ゲレンデ内の駐車場に車を止めると、国体の予選会場らしく、岩岳でも一番厳しい正面の左が使えません。あれだけの車のわりに普通のお客さんはポツリポツリぐらい。お泊りセット受験組が朝9時からがんばって講習をしています。「もしかしたら竹田○吾が混じってるかもよ。」「でもゼッケンは京都府って書いてありますけど」「・・・ダメじゃん」
- とりあえずリフト券を買い、スクールの受付に行くと21番のゼッケン・・・これってトップバッターじゃない?NJは9番、「もう2級は9人もいるのか、多そうだなぁ。」
- とりあえず2日目の午前中は最も力が強いので少しでも弱らせて、力に頼らない滑りにしようと高速ペアをノンストップで降りるがあまり疲れません。というかさすがに栂池とは違って相変わらずテクニカルな斜面構成です。
- 国体の予選も始まり、私たちのウォーミングアップも徐々に進んでいきます。ショートもロングもミドルもそこそこ滑れます。ただ、昨日よりは雪は硬めで過度の動きは禁物です。
- 練習の最後は気合のパラレルで集合場所に向かいます。
- さて、集合の10時になって集まってきた人は21番から31番の11人、2級は8人でした。私は当然飛び込み受験1級班のトップバッター、NJは2級班2番手です。中には小学3年生の子供もいました。「すごく上手かったらどうしよう。」とか思いましたが、別の班だったので安心しました。
- 去年もお世話になった草深さんが担当で「ラッキー、結構気楽に出来る。」と思い、いきなり先生と一緒にリフトに乗り込み、板の話やカービング要素について教えていただきました。
- 検定&講習 バーンは正面右側のゲレンデです。さて、とりあえず「ミドルで滑ってください。トップを抑える意識を持ってください。」ということなのでいつものようにやろうとしてもやっぱり1本目はカチカチで「失敗した」つもりだけど「意識しているのは分かります、が・・・」とあまり否定的ではないお言葉に少し安心しました。
- 他の一休さん予備軍の様子はと、じっと見てみる。「え゛?ちょっと待ってよ、皆めちゃんこ上手いじゃん。」
- ゼッケン前半は気合の集団と化していました。「それじゃあ、次はロングで。」ということだったので調子に乗るつもりで思いっきりやってみました。
- 「弧が深いよ。」「はい。(って言ったってそんなこと誰にも言われたこと無いもん!)」「いいですか皆さん、このいい条件の中で無理に深く回してターン前半のとらえを難しくするぐらいならもっと落差を取るようにすればもっと簡単に谷回りが出来ますよ。」
- ごもっともです、はい。「今回の皆さんは、こんなので1級を受けに来たのかという人はいませんので、いかに点数をよくするのか、つまり検定員も人間ですから、いかに最初にうまいなぁと思わせるかが、勝負です。そのためにはよい条件で簡単な要素で滑ると点が出易くなります。」
- その後も講習が続く。最近自分でもかなり縦目の弧で滑っているなぁと思っていたがそれどころではないぐらい浅くしないと「まだ深い。」と一喝。
- とどめはミドルターンをやったつもりが「それはショートターンです。」さすがに凹む。何が何だか分からない。「スタンスが広すぎます。」「過度に圧を求めにいってはダメです。」「内足の向きが・・・」
- 講習なのに皆上手いもんだからワンポイント程度のアドバイスしかしません。「切り替えはもっとゆっくり、3-4年前の技術選のビデオの見すぎですよ、皆さん!」はぁ、そんなつもりは無いんですけどそう動いているんですねぇ・・・ということで、これでもかというぐらいゆっくりやってみると、「だいぶよくなりましたよ。どんな感じですか?」「はい、体がよく落ちていくようになりました。」
- 精神的に緊張しているのをほぐすために「じゃぁ、この斜面を全部使って好きなリズムで好きなラインで降りてきてください。」と先生の粋な計らいにより、「今の早めのリズムでやったぐらいの弧を表現できればいいですよ。」
- うーん、ホントに中斜面ぐらいで全開で遊んでいるときのターン弧がまさにぴったりのようです。ただ、検定バーンのロングはそんなに浅くするとかなり怖いのでそこまで根性が出ません。
- なんてやっているうちにいつの間にか講習内検定の総合滑降の点数はついてしまいました。「え?今の点を付けてた?あちゃぁーーー」
- ミドルターンとロングターンは点を付けているのが見えましたが、総合滑降はあまりにも遠すぎで見えませんでした。
- そんなに悪い印象もなさそうで、講習内検定の種目は完了となり、午後の規定種目に向けての練習が始まりました。「皆さん紙を見せると急に硬くなりますからねぇ・・・」
- 鬼門のスキッド要素のミドル~ショート・・・案の定、バラバラになり「いいですか○○さん(←名指し)、回しちゃダメですよ。ターンポジションまで押す動作がコントロール要素なんですから。さっきのは違いますよ。」
- はい。誰よりもそれは分かっています。だって気持ち悪かったもん。「今の板はずれにくいので、カービングよりもスキッディングのほうが力が要ります。」
- 謎が解けました。今まではスキッドのほうが楽だったのに今の板になってからずらすのがすごく難しくて力が要るのに疑問を感じていました。その感覚は正しかったのね。
- 2本ほどリズム変化を練習し、午後の規定種目にノンストップで突入!
- 最初にミドル~ショートのリズム変化:「拇指球、拇指球」とターンのたびつぶやきながら何とかクリア。練習も含め、本日一番まともなミドル~ショートだったと思う。ちゃんとミドルからショートへの変化のときにエッジングにアクセントを付けたしね。
- ロングターン:一応スキッディング要素が求められるはずなんですが、「いつものカービングでいいですよ。」ということなので、最後の気力、体力を振り絞り滑り降りる。特にいつもと変化はありません。
- ということで、すべての種目が終わり、2級の規定種目をゲレンデに座り、コーヒーを片手に観ることとしました。
- NJは余裕の滑りをしています。特にちゃんと見ることの出来た大回りスキッディング要素はかなりよかったと思います。
- さて、二人とも検定が終わったのでシャモニーで遅めの昼飯を取り、気になるのですぐにスクール前に移動しました。
- 少し待っているとNJが「滑り足りないので行ってきます。」らしい。私はいっぱいいっぱいなのに・・・
- NJを送り出し、ふと後ろを見ると、張り出されています。近づいて見ると21番に赤いラインそして356点、合格!
- 「やったーーーーーーぁ」と人前なんて気にせずに大声でガッツポーズを取ってしまいました。「おめでとう!ところでこれ(合格証とバッチ)いる?」
- 「いります。」「じゃあ、2000円ね」・・・お金を払い、ついに念願の一休さんとなりました。
- 「受かったんだから特に言う事はありません。」「あなたの場合は、外足で過度に圧を受けようとする癖があります。それは結論として後傾ポジションにつながります。もっとナチュラルに圧を溜め、それに同調して内足も動いて内傾角が出来ればいいんじゃないですか?」みたいな事を言われました。
- NJは当然トップ合格。335点なんて反則です。規定の大回りなんか68点出してるし、もうはっきり言ってすぐに1級受けても大丈夫だろう。
- 気合の1級班前半分は5人全員合格。トップが359点、358点、356点が私を含め2名、350点、と、こんな検定有りか?というぐらい高得点ラッシュでした。ま、後半の人の滑りを見れば妥当かな?
- 後半はそれなりだと思います。6人中合格者1人(350点)でこれが普通だと思います。
- 祝杯を上げたかったけど帰りがあるので、先生にお礼を言ってBコースに向かいました。
- 「次はコブがあるもんなぁ・・・」とコブを滑るけれど精神力、体力ともに使い果たしていたので見るも無残な滑りで早々に引き上げ、滑走終了となりました。
- Acousticに帰ると「おめでとう」「よくがんばった」と賞賛の嵐。前も言いましたが賞賛の嵐は体が拒絶します。むず痒い・・・
- オーナーは点数を見るなり、「何じゃこれは?」とかなり不満そう・・・「点数付けすぎだよ。どんなによくても71点以上は出さないよ、普通。」
- 「なんにせよ、受かったんだからおめでとう」「泊まってくんだろ?」とか「合格祝いで○○君のおごりだ。」とか・・・結局受かっても落ちても飲めたらいいんじゃないか、ブイブイ。
- 皆が、晩御飯を食べ、いい感じで酔っ払いになったころ、後ろ髪を引かれる思いで私たちは白馬を後にしました。オーナーにもいっぱい合格祝いをもらっちゃった。ありがとうございます。
これから検定を受ける人にアドバイスとして、
- 講習内で直せる癖はどんなことをしてでも直す努力をすること。そうすることにより検定員に対応能力が高いと印象付けることが出来る。
- 小回りを磨くこと。今のスキーヤーのほとんどが小回りというかズレ系の動きに弱い。点数が悪いのも大体小回り系が多い。
- 内足の同調よりも外足をちゃんとたわませることのほうが重要。
- 講習内検定は何度か失敗しても別にOK、一番いい点数を取ってくれるので思い切って言われていることにチャレンジしてみること。
- 谷周りを演出できるように回転弧を調整する。
- カービング要素だからといって無理にワイドスタンスにする必要はない。ワイドスタンスは重心移動がちゃんとできる人が使う技なので、1級レベルではクローズドスタンスでも問題はない。
- 元気よく滑る。これが一番かもね。
次は野沢で外湯めぐりリゾートをするつもりでしたが、首が・・・
2週ぐらいスキーを休んでもいいかも。
そうそう、一番大事なこと。
オーナーのおかげで1級に受かることが出来ました。長い間見捨てずにご指導いただきありがとうございました。m(__)m
次はプライズが待っていますので、お肉がバンテリン漬けになるまで引き回しますがよろしくお願いします。
2003年1月19日(日)
兵庫県 ニューおじろ
天候:曇り
お題・・・温泉と蕎麦
神出鬼没テポドンツアー(意味不明)、ではなく、近場で練習ゲレンデを探すつもりでちょろっと行ってきました。
- 朝4時にNJ号にて出発です。いつもなら恵那山トンネルあたりで睡魔と闘っているころですが・・・
- 高速をいつもと全く逆の方向に乗ると、車が全くといって良いぐらい走っていません。どうししゃったんだろう???このハイシーズンなら西向きでも車がいてもいいはずなのに・・・
- 「シャレで大仙にでも行くか?」とNJに問いかけ、危うく吉川ジャンクションで中国道をまっすぐ行きかけました。当然舞鶴道も車が走っていません。
- 福知山の手前で本日初、ボードを積んだ車を見ました。「でも少なすぎるよな。」
- ガラガラのまま、美方町に到着です。最後まで美方スノーパークと悩みましたが、駐車場代がいらないのと温泉がすぐ横にあるのでおじろに決定。
- 立派なゴンドラに乗り込み、上につくと何だか嫌な感じの雪です。カキ氷が固まったような雪にびっちりピステがかかっています。
- そろそろとスタートすると、すごく良く滑る・・・一発目から風圧で涙が出ました。
- さてと滑りのほうですが、前回からあまり変わることも無く、ちょっとスピードが出るとピノキオのようにバラバラになります。今回はエネルギーラインを意識しようといろいろやりますが、ゲレンデが結構混んでいる上にすごく滑る雪なのでゆっくり横に回しながらポジションを確認・・・のはずが、まさに粗悪品ミサイルのごとくコントロールが紙一重の状態で上から下まで落っこちていきました。
- NJに滑りはどう?と聞くと「見てません。自分のことで精一杯です。」・・・はい、すいません。
- あんまり気持ちも良くないし、楽しくもありません。ここで気分転換でNJの板、Volkl Carver Motion と交換してみました。
- 私の板のネジをはずし・・・サイズに合わせて・・・とモソモソやっているとNJが「できました。」とさ。そりゃダイヤルひとつで調整できるんだもんね。
- さて、Carver Motionを装着すると「か、軽い。こんなんで滑ってるの?」逆にNJは「ん?」と首をひねっています。
- 私のi.C300と比べ、トーションとフレックスのバランスが異なります。フレックスに比べトーションが強いので簡単に雪面に食いつきます。ただ、トップが柔らかいというのか、板が簡単なのか何もしないでもターンが始まります。
- 「こ、これは楽しいかもぉ~~~♪」と、上機嫌でロング、ミドル、ショートをやってみると何でもすいすいと出来ます。
- 逆にNJは全然楽しくなさそうに降りてきます。「この板曲がりません。」らしい・・・「この板はまず、たわませないと曲がらないよ。」
- 私がこの板にはじめて乗ったとき暴走ノーコン原爆になっていたのが少し分かったみたいです。
- 私も調子に乗って滑っているものですから雑な動きになって後傾になったりします。どうやら私の体はすでにインテリ君の好みに合わせられているようです。
- 板を元に戻して、エネルギーラインの確認のために、片足だけ開いたプルーク(レの字のように片足だけで圧を受けるポジション)で、エネルギーラインを感じてみる・・・左足OKでも右足がNG。
- どうやっても内足の左足が邪魔で右足のほうが器用な足のはずなのにまともに捉えられません。うーん、どうやったら良いんだろうか?
- だんだん雪がカキ氷というか4月の岐阜県状態になってきて捉えても流れていく・・・フリータイムは左足のみで滑ってみました。
- なぜか、左足が内足のターン=右ターンは導入も苦労しませんが外足となる右ターンに導入すら出来ません。うーん、ますます分からない。
- NJより、「内足が遅れている、というか同調していませんよ。」と厳しい指摘を受ける。わかりました、ということで再度内足を積極的に動かしてみる。少しずつ腰の下に平行四辺形のイメージが出てきました。
- あっという間に午前券のタイムリミットとなりました。NJ曰く、「あの2ターンに近い動きは出ています。ただ、あの2ターンは迷いが無く、スッとターンに入っていったけど、今は探るような動きがある。」ですって。
- 「それが、習熟度、到達度という技術レベルの判断基準なんじゃない?」出来る確率があがればレベルが高いということ?かなぁ?
- 昼過ぎには下界に降り、「おじろん」(名前が何か変)で汗を流す。塩素くさいのがちょっとがっかりでした。
- そしてとどめは出石そばで、お腹を満たして帰路につきました。帰りの車の中、東海北陸道が26kmの渋滞とニュースで言っていました。皆あっちに行ったのね。
今回のような雪質で検定を受けたら多分落ちるでしょう。何も考えなければ楽しいのですが、グリップ力が高い上に滑る雪だとすごく暴れてしまいます。ズレと切れをうまくコーディネートできるか?
あと、本日の栂池高原の1級受験者は40名、合格者はたった2名らしい・・・緊張でリズムが途切れる人が続出していたらしいです。やだなぁ、カメラでもカチカチになるのに検定バーンに立つと多分切れてしまうんだろうなぁ・・・
今回もS○Jへの上納金に終わってしまいそう。どっかで売っていないかなぁ?Grade1バッチ。
2003年1月12日(日)~13日(月)
長野県 栂池高原
お題・・・封印は解き放たれた
さて、先週の課題どおり、板のチューニングを行い、荷重の方向ってどっちがいいのかなぁ・・・などと考えつつまたまたAcousticです。
1月12日
天候:雪のち晴れ
- 何とか車もきれいなお尻になって戻ってきました。さすがにコストが厳しいので下道攻撃をすることによりコストダウンも成功。白馬村の手前あたりから本格的に降り始めましたが、予定通り7時にAcousticに到着しました。
- 朝ご飯を食べると、そこには暖かい布団・・・30分ほど足を伸ばして睡眠。あぁ、極楽・・・「このまま滑らなくてもいいや」、と悪魔がささやく。「どうせ滑ってもいつもどおり楽しくないし、布団は裏切らないぞ。」
- 布団天国から無理やり抜け出し、一路、栂池へ。常連の松田さん曰く、「ゲレンデはガラガラだよ。」らしいのですが、リフト券を買うのに10分。結構、混んでます。
- 板を装着して、チューニングの具合を確認。「全然違うじゃん!」くるくる回る、思ったように回る。サイドスリップも自由自在。でも、ちょっとテールが強いかなぁ???
- 鐘の鳴る丘第2ゲレンデで足慣らし滑走開始です。1週間考えて考え抜いた秘技「内足上げとトップ押さえを同時に行う」にチャレンジしてみました。要は、次のターンインサイドの足のトップだけを雪面においておく感じです。
- いきなり別世界に突入しました。ミドルターンでスパスパとクロスオーバーばかりやってみるけど今までに無く自由自在にターン弧が調整できます。ただ、一瞬たりとも気が抜けないのです。
- 「すげぇ、やったぁ♪♪♪」とか思ってスパスパやっているといきなり視界に一休さん登場!初の身内同士の激突です。
- その後も、どこをどう滑っても、まさに天国状態が続きました。こんなに長い間、いい状態が続くのも初めてでした。ターン弧、リズム変化、ライン変化、ズレ、キレ、何でも自由自在!でも、くれぐれも言っておきますが、うれしいけど楽しくはありません。一本一本滑るごとに精神力と体力が減っていくのが分かります。
- 慣れてくると、少し感覚が変わってきました。滑っているときのセンサーが、内足のトップにあるような感じです。内足のトップで方向をリードしながら外足のたわみを使って回るといった感じですかね。
- そのままの調子でオーナーと合流して丸山ゲレンデで講習会が始まりました。今回、まんぼうは私とNJ君、他に松田さん夫妻、づらちん、まっきー、よっしぃ(ボード)と、今までお会いしたことは無いけど名前だけは知っている人ばかり・・・恐ろしきAcoustic掲示板。
- 「今日はどう?」と聞かれたので、「今日は少しは良くなりました。」とちょっとジャブ・・・(うそ、そんな自信はありません。)
- 当然、良いといったものですから一番最初に滑る羽目になりました。どうしよう・・・「ダメダメフゴーカク」なんて、1ターン目から言われたら・・・
- ちょっと硬くなりながらもさっきの調子のまま滑り降りると「うん、内足がダメだな。」やっぱり軽くボディブローで、凹む。「内足の小指を丸めるんだよ。でも、いい感じなのは確かだ。」と少しフォローがありましたが、また頭の上に「へたくそ」の4文字が回転し始めました。
- その後もショートターン、クロスオーバーなど、いろいろ講習は続く。少しずつ、「ターンの捉えが遅い」とか、ジャブ攻撃を受けるが、首を横に振ることは無かったので少しずつ気分は解れてきました。しかし、それの2乗ぐらい体力電池が消耗していきます。やっぱりアミノ○イタルとリポ○タンDのダブルドーピングはヤクのように体に負担を強いていました。(ちなみに当然のごとくヤクがどんなに効くかは知りません)
- 最後は総合滑降でした。「好きなように行っといで。」ですから、自分の好きなように行こうと、昼間のミドル~ロングのリズム変化を入れながらフォールラインの変化とかも付け加えてやろう!とか意気込みましたが、ボロボロ・・・
- 「もうだめ」と倒れこんで、皆が滑り降りてくるのをみていました。しばらくして、オーナーがそろそろとやってきました。当然まんぼうのひれを伸ばすがごとくまっちろな状態で滑ったものですから怒られるのは当然だと身構えていると、一言「すばらしい。プレターンと次のターンはホント良かったよ!」
- 「え゛???????」
- 「オーナーと○○君は、次のターン方向に体が動いているからファインダーで追っかけるにしても予測が出来るから撮りやすかったよ。」
- 「上から見ていて、あ、オーナーが滑っている、って思うぐらいすごかったよ。」
- 正直、怖かった。罵声の嵐なら慣れていますが、賞賛の嵐は体が拒絶します。
- 講習会も終わり、昼食券を使わないともったいないということで栂の森まで・・・昼食の後の滑りは、ゼンマイが切れかけた柱時計のような情けない滑りでした。行かなきゃよかった・・・(涙。
- Acousticに戻っても、「あの2ターンだけ柏木○之が、降りてきたよ」とか、「あの2ターンには参った。」とか褒められているのか、責められているのか全く分からない言葉で私にプレッシャーをかけるオーナーがいました。「全然分からないの?どうしてなんだよぉ~~」ほんと、分かりません(きっぱり)。でも「上手くなってくれてうれしい」の言葉が心に響きます。
- 夜のライブでも、「クラウン」とか「指導員」とか、「一度スキーの神が降臨したんだから・・・」「出来るようになったんだから・・・」オーナーはプレッシャーかけっぱなしです。
- 調子が今ひとつ出なかった一休さんは今まで見たことも無いペースでグビグビ酒を飲み、先に寝てしまいました。私もNJも昼間の無理がたたってお開きの前に寝てしまいました。
- さて、私が布団に入ってボー、「どこがヨッチだぁ??」「重い・・・」などとループしながら眠りの世界に突入しようとしたそのとき!
- 誰かが私を蹴る!目を開けるとそこには一休さん!
- 「一休さん!」と大声を上げると「ん?」としか言葉を発しません。
- 「あっちですよ!」どうやらトイレに行きたかったらしい。あっちへヨタヨタ、こっちに「ドスン」、「ガン」とか・・・あーぁ、見事な酔っ払いを久しぶりに見たなぁ。明日、絶対覚えてないぞ・・・Zzz....
1月13日(月)
天候:スキーの神が降臨と思えるぐらいすばらしい快晴
- さて、当然のごとく私は一番最後に寝たので朝ご飯のコールも取る余裕もありません。ところで一番元気な一休さん、電話を2コールぐらいで取るわ、ビデオカメラのセッティングとかすばらしく元気だったので、「昨日の夜、トイレに行ったの覚えていますか?」とジャブ。
- 「え?トイレなんか行ったっけ?」当然です。あれが通常意識のある人間のやる行為とは思えません。「ええ、私を蹴ってまで行こうとしましたよ!ちょうど眠りに入ったときですよ(怒」
- 私は昨日が昨日なので、全く滑る気分じゃありません。朝食を取っているときも「た・の・む・よ、クラウン。」とオーナーは相変わらずボディブローを打ってきます。
- 皆は天気が良いので滑る気マンマン。なのにゲレンデを見ても「滑りたくない。」というぐらい消極的・・・「こんな○○君見たことないよ。いつもだったら朝から晩まで滑るのに。ホントにセコいんだからぁ~~~」
- 何とでも言ってください。是非ともこの感覚を検定に持ち込みたいからどんなに卑怯な手を使ってでも逃げてやろう・・・と、抵抗したが最後は周りに押し込まれて滑ることに・・・
- 板を履いてリフトに乗るとゲレンデにはほとんど人がいません。どのバーンにもポツリポツリとゴマおにぎりみたいな感じです。
- さて、昨日と同じバーンで同じような感じでスタート!
- 恐れていたとおり、感覚が全く違います。楽しいんですけど捉えとかターン弧が明らかに違います。「あーあ、やっぱりダメかよ」
- 何をやっても昨日ほど気持ちよさはありません。ただ、前回までの全く滑れない状態とは違い、今までで一番調子の良いときよりもさらに良い調子ぐらいでは滑っているようです。
- 「ダメダメダメダメ」のまま、撮影開始です。
チャンピオン上部のショートターン(後日アップします。)
ダメダメイヤイヤ上体クルクル小回し・・・天気が良いのが唯一の救い。 - バーンが硬いので少しビビリが入りながら、でも楽しい・・・でも気持ちよくない。このニュアンスの差、分かっていただけますか?
- いろんなところで撮影するけど、全然回復の見込みなし。無駄にテープを使ったような気がします。
- せっかくカメラがあるので模擬検定でもやってみよう、ということでかなり真面目にミドル~ショートのリズム変化にTRY!
- ・・・のはずが、撃沈。全く知らない人が見たら昨日と今日では「着ぐるみでも着て滑っているのかなぁ?」と思われるのではないかというぐらい自分でも見た目にもダメダメ。
- 昼御飯もそこそこに、昨日の漁場、丸山ゲレンデに一人で向かい、こそこそと落し物を探すことにしました。
- やはり撮影となると萎縮するようで、フリーでミドルを続けているうちに何となく感覚が戻ってきました。でも、ショートターンはひどいものです。
- やってもダメなので、あきらめてミドルで方向を確かめつつ、ロングで外力になれることに専念する。
- 外足の捉えがたまに外れたりするので、内傾が強すぎるのではないのか?と判断し、外肩を押さえるようにすると、グリップはするようになりました。そのままもくもくとミドル~ロングを繰り返す。
- しばらくすると、一休さん&NJが追いついてきましたが、ちょうどリフト半分ぐらいラップのタイミングがずれています。そのおかげでちょうどいい位置で滑りを見ることが出来ます。
- 最後に、3カットほど撮影してタイムアップ、というか体力の限界で終了となりました。
(どれかを後日アップします。) - Acousticに戻り、オーナーに「やっぱり(滑りを)落としちゃいました。でも、丸山でまた半分ぐらいは拾ってきました。」というと、「恐れていたとおりだったか・・・ビデオあるの?・・・嫌だ、見たくない、あの2ターンだけにしておいてくれ」・・・ごもっともです。
さて、今回化けた原因を冷静に分析します。まず、
- 回らない板で回すために必ず垂直ボジションを取る癖をつけた。
- 重心移動をより積極的に行うために内足を上げることが私の滑りには合っていた
- 両足同調のイメージを簡素化するために内足のトップだけ考えてみた
- 内足トップの雪面の捉えをイメージすることにより、外足や外腰、上体等が良い位置にセットされた
- 板のセッティングがうまくいったので思い切って動けるようになった
翌日、化けの皮が剥がれた原因を分析します。
- 斜面に垂直に立たなくても回るようになったのでその辺がおろそかになっていた
- 雪質が固かったのでビビリの私はエッジが外れることを恐れて真上から押さえつけるようなエッジングになっていた
化けの皮が剥がれた原因2.に関しては昔からずっと苦手でしたから仕方ありません。ビビリの性格は戻りませんが、斜面に垂直に立つことぐらいちゃんとできないとね。
あと、ターン中にいろいろ考える余裕が出てきたので、次から、エネルギーラインをイメージして、その軸線上に荷重をかけるようにやっていこうと思います。そうすることによって内足と外足の角度が同調しないことも直りそうな感じがするのですが・・・小指を丸めるのは日常生活でがんばります。ブーツはいてやったら指が攣りそうでこわいもん。
それとやっぱり内足が器用でない左ターンのほうが怪しい動きをしています。これはどうしようもないので左足を器用に動かすトレーニングでも考えます。
皆様、楽しいと気持ちいいって同居してますか?少なくとも私はまだ別々です。二つが同居したらクラウンかな?
2003年1月2日(木)~4日(土)
長野県 白馬村、小谷村
お題・・・スキーって楽しい
正月の雰囲気もそこそこに、またまた帰ってきました白馬村。あんまり楽しくないけど滑っている自分がいやなので、基本を無視してもいいから、楽しさを発見できたらいいなあ・・・
1月2日
栂池高原
天候:晴れ
- ここ数年、正月は寒波で道が混むのを私は分かっていたのですが、師匠とのバトルの末、師匠の意見どおりの行程を取りました。しかし、出る時間が遅かったので当然のごとく渋滞に巻き込まれ、大町ではおかまを掘られたり・・・
- 白馬村に入ると、ものすごい風で、八方のゴンドラが動いていない・・・
おまけに昼間なのに完全にホワイトアウトしたりで、帰りの車が白馬行きの車より多いわけが何となく分かったり・・・で、到着は11時、10時間の長旅でした。 - なぜかAcousticにいたまんぼうズEさんの話だと、どのゲレンデもガラガラらしい。本当は白馬乗鞍にいくつもりだったけど、送ってもらえるということで栂池に行くことになりました。
- 半日券をゲットして、リフトに乗り込む。
「さ、寒い・・・」
お天道様が出ているのに風も強いし気温が低いので動いていないとかなり厳しい状況です。 - そんな状況なので、2本リフトに乗ったら1本滑る牛歩戦術でじりじりと山頂に上っていきました。
- 今回は頭を空っぽにして姿勢がどうとかあまり考えないで、元気よく滑ろう、とは思いましたが、完全に空にしたらただの馬鹿なので、クロスオーバーのときだけ頭を使うように滑ってみました。
- さすがに長旅の影響から、全く力が入らないのと、車酔いで平衡感覚もかなりおかしくなっているので、簡単にエッジを踏み外したりしますが、当然のこととして無視。
- 相変わらず、ずらすのに苦労していますがこれも無視。何でもいいから全開でぶっ飛ばして固まった心と体をほぐしていきました。
- そんなこんなで山頂から馬の背に向かいました。今季初コブですが、ショートターンもずらすこともままならない人間が、ほぼノンストップでクリアー。あれ?(単に雪が柔らかかっただけという話もありますが、コブそのものは深さも並)
- ズレのミドルターンでその下を降りる。相変わらずむちゃくちゃな滑り方だけど何でもよし。白樺もなーんにも考えずにただぶっ飛ばす。
- ここで結構時間がたったのでお茶タイムとしました。レストハウスの外はすごい風で雪が舞っています。「さっきのコブ、サイコーに楽しい!」と一人でテンションをあげています。
- つぎはチャンピオン。滑り始めの緩斜面で、インテリ君で初めて簡単にショートターンが出来ました。でも、ちょっと斜度がきつくなるとダメだし、2度目は出来なかった・・・(;_;)
- チャンピオンの斜度のきついところは当然、ボケボケ暴走ロングターンで、強い外力と速度に体を慣らす。コブでのアドレナリンのおかげで疲れ知らず・・・
- 時間も押し迫ってきたので、舞台をハンの木に移す。ここでもバラバラになりましたが、「エッジの反動に慣れる」ということで気にしない。
- 時間も16時を回り、お迎えが来そうなので最後にチーム恒例「鐘の鳴る丘ワックス勝負ノンストップ一本勝負(←長い)」になりました。今回は何も賭けていません。
- 第2ゲレンデは師匠、NJ、私の順でした。ずっとクローチングで滑っていると、慣れてきたせいか早いリズムでも体が反応するようになって来ました。ま、勝負しているときにそんなことするから負けたんですけどね。
- さて、もっとも過酷な鐘の鳴る丘です。スタート直後は師匠がトップで、私、NJの順でしたが、途中で師匠をぶち抜くことに成功しました。祝、初勝利。以前なら途中で立ったりしていたのですが、よくあの距離をクローチングで全部滑りきったと結構自分でも感心しました。(でも全くターンしていない)
- 息も上がって、足もイって滑走終了となりました。
帰り道での出来事。スタッドレス+FF(前輪駆動)の車が数台、坂の途中で止まっていました。私と同じ失敗をする人が後を絶えません。
1月3日
白馬乗鞍~コルチナ国際
天候:くもりのち吹雪
- 昨日、あんなに簡単にコブが滑れたので勢いをさらにつけるためコルチナのカベに挑戦するべく乗鞍に向けて出発・・・しかし、バスとのすれ違いができないせいか渋滞しているわ、脱輪する車は出るわで(地元ナンバーのパジェロ)、栂池周りで乗鞍に向かうことをあきらめ、国道から回ることにしました。
- 相変わらず肌寒い感じはしましたが、前日よりは湿度を感じました。時折ボタン雪がちらつきます。この冬一番の寒気だというのに気温はそんなに低くありませんが、雪温は低いので厳寒用ワックスでもそこそこ滑ります。
- この日は大学時代の友人が別隊で白馬に来ていたので、師匠たちと別れ、しばらくそちらと滑ることにしました。
- 師匠たちはスカイビューからコルチナに降りるコースを取り、私たちはわらび平で、お茶・・・うーん、何だか体育会系vsスキーリゾートって感じ。
- 久しぶりに会ったので話も弾みましたが、あまりゆっくりしていると皆に置いていかれるので急いでコルチナに向かう。
- 合流後、ジャイアントに向かう。昨日はコブも結構気持ちよく滑れたので楽しみ・・・のはずが、吹雪くわ、ガリガリのボコボコであっという間に撃沈しました。やっぱり柔らかい雪しかダメなのか?
- もう1周しようとしたけど、あまりの風の強さと、ガスのため尾根コースをたどり、昼食となりました。
- 昼食は恒例の\1,500バイキング。師匠も満腹のようでご満悦のようでした。雪も小降りとなり、再び滑走開始です。
- 稗田山コース1で、師匠の板と交換です。交換した途端、師匠は全く曲がれなくなり、私は水を得たまんぼうのように何でも思いどおりに出来ます。やっぱり、板のセッティングが出ていないんだとここで再確認しました。だってあんなに曲がれない師匠を見たのは初めてですもの・・・
- また自分の板に戻して、ジャイアント再挑戦・・・さっきよりさらにひどいガスと雪。でも、先ほどよりは体がほぐれたせいか、早く降りることが出来ました。
- そろそろトラバースして帰らないとゲレンデクローズされそうなので、白馬乗鞍に移動開始です。
- わらび平を全開でぶっ飛ばすと、久しぶりにとてもよい感じがつかめました。なかなか気持ちよかったです。さらにトラバースは続く。
- 若栗に戻ってきたけど、何だか物足りないのでカモシカを1本滑ることにしました。リフト乗り場までのちょっとした斜面で、小人ターンにチャレンジしたら、なぜかこれは出来ました。普通のショートは出来ないのに・・・
- 山頂付近はガスで全く見えません。注意しながら途中まで降りて、視界が開けたところで全開っ!!
- フルスピードならバランスも崩さず、いい感じで降りることが出来ます。何でだろう?でも、気持ちがいいからヨシとしよう。
- あたり一面真っ暗になり、滑走終了となりました。
その日の晩、NJ君にストーンを借りて、エッジのダリングをしてみました。けど、どうも根本的にビベル量が足りない感じです。でも、何もしないよりはいいかなぁ・・・
あと、オーナーに「君は立つ方向だけ、いろいろ調整してみなさい。他のパーツは出来ているんだから・・・」との励ましというかアドバイスをいただいて、少し楽になりました。感謝。
1月4日
白馬岩岳
天候:雪
- 朝、起きるとまだ降っています。オーナー曰く、「昼からは晴れるよ」らしいですが、本当かなぁ・・・
- 師匠はパウダー食べたくてたまらないらしく、朝からとても元気です。「雪やんでくれよ~~」と愚痴っていると怒られました。
- 久しぶりに朝9時からスタートしました。目指すは岩岳Aコース。
- Aコースに着くと、どうやら閉鎖されているような・・・でも入り口は開いているし・・・で、行くことに決定。
- 雪質はかなり高い目の雪温で、ちょっと重めですが、それなりに楽しい感触です。
- 2ラップほどして食べつくしたかと思いきや、スノーボーダーがかなり楽しそうなところを滑っているのを発見!(コース内です)
- コース内とはいえ、すり鉢状になったコースの一番上をずっとトラバースして辿り着く・・・まぁ、限りなくコース外に近いですね。
- そこは、程よい斜面が長く続き、粉雪を喰らうには最高のシチュエーションでした。全員集合したのを見て、皆が躊躇していたので一番乗りでGo!
- いやー、初めてですよ、自分の板が飛ばした雪で前が見えなくなったのは・・・まるで、雑誌の写真のような光景でした。
- デモも、「ギャーギャー」言いながら滑ってきます。NJ君も悲鳴とも歓声とも言えない声をあげて落っこちてきました。
- 「スキーって楽しい」と、このときは思いました。昼食のため、下山し、シャモニーに向かいました。降りるときは相変わらず上手くいきません。どうもまだチューニングが足りないみたい。でも、滑れないのが当たり前となってきているので気にならなくなりました。
- シャモニーでN夫妻に連絡を取り、合流しました。シャモニーといえばやっぱりカツ丼でしょう。散々迷った挙句にやっぱりカツ丼になってしまいました。
- N夫妻が昼食をとっている間、私たちは完全フリータイムに突入したので、正面ゲレンデにてこつこつと基礎練習を開始しました。
- まず、雪面状況を知るために全開のロングターン・・・やっぱり何だかしっくりこないので、まず、立つ方向のチェック。シュテムターンで確実に斜面に垂直に立つ。
- 2本ほどやっていると、板と体は下に落ちても、右ターンだけどうしても強く踏み込めない・・・ので、ギルランデ。左谷足を重点的に2本ほど。
- またロングターン。さっきよりは若干切れるようになってきた。まだ、もうひとつだけどそのうち何とかなるでしょ?
- そうこうしているうちに、N夫妻にコーチする時間がやってきました。人に教えるのはこれが2回目。
- 今私が苦しんでいるところから・・・シュテムでまっすぐ立つこと・・・おーい、何でそうなるの?
- 変則プルークや、ブレーキング、片足ターン、平行スタンスのプルークなど・・・いろいろとやってもらうけれど「何でそうなっちゃうの?」
- オーナーの気持ちをまた味わってしまいました。俺ってやっぱり教え方が悪いのかなぁ・・・ということで最後の手段、「オレンジターン」を出してきました。
- さすがにこれは分かりやすかったらしく、「これはすごい、全然感覚が違うよ。すごく分かりやすい。」とお褒めいただきましたが、私の言葉じゃありません。やっぱり【TOK】さんはすごい。
- オレンジを意識するようになってからお二人とも余分な動きが消え、すごく安定感が出てきました。「オレンジをじわーっとつぶして、ゆっくり元に戻すのと、立つ方向をきっちりと斜面に対して垂直にするようにして、しばらく滑り込んでください」
- 最後に、中央高速リフト1本分、不整地を含む斜面でおさらいをしました。一応、あらゆる斜面状況での最低の技術は練習はしたので、それなりに降りてこられるようにはなっていました。「いままではあんなコブコブの急斜面なんか降りたらとてもしんどかったけど、滑り方が分かったから、結構楽に降りることが出来たよ。」と言っていただいたのでコーチした甲斐がありました。
- N夫妻と別れ、師匠たちと合流するために山頂に向かい、レストハウスでケーキセット。皆は滑り疲れて「もう滑らない。いってらっしゃい。」ということなので、私とNJ君のみ、バラバラに出陣。ここで初めてAコースがクローズドだったことを知る。
- あんまり滑った記憶の無いCコースとDコースを滑る。平地があるのでスケーティング・・・そういえばインラインとかで体を使ってないからスケーティングも大事だよなぁ、とか感じつつ人っ子一人いないコースをひたすら滑る。
- 斜度的にも距離的にもあまり楽しくなかったので、やはり山頂ゲレンデ7分ラップをすることにしました。
- しかし、とてもひどいガスのため、時々全く視界がなくなります。おまけに斜度のきついところはかなりのギャップですが、見えないまま全速力でロングターンをしてセンサーを研ぎ澄ます&強い外力に耐えることに専念しました。そうそう、相変わらずクロスオーバーはボケボケしていましたが・・・
- 上の緩斜面ではガニ股ターンとか、いろいろ遊んでみました。カッコ悪いけど何だか楽しかったのだけは覚えています。
- 1時間ほどで計6本滑り、最後の下山となりました。足がイッているのでどうにも自由が利きません。でも、それなりに滑れたような気はします。
- 最終のシャトルバスに乗り込み滑走終了となりました。
さて、お題にもあるように、何とかスキーが嫌いにならずに済みました。複雑に考えるよりひとつかふたつぐらいを考えながら、また、たまには何も考えないで滑ることも必要だと再確認させられました。
あと、道具のせいにするのも良くないと思っていたのですが、やっぱり滑りにくいのは事実なので、コントロールできるように再度、チューニングしようと思います。やっぱりチューニングが行き届いていない板は滑りにくいです。師匠の板だと思い通りにコントロールできるから、「救いようの無いヘタレ」まではひどくないよなぁ???と自分で自分をフォローしてみたり・・・
師匠にもNJ君にも「検定は3Vで受けたら?」と言われました。あと3週間でインテリ君のセッティングが出なければそれも考えます。とりあえず、ベースを1.5度ぐらい、サイドは89度のまま、ちょっとソフトな感じが出るようなセッティングにしたいと思います。
次回のお題は、「スキーのセッティング、と、クロスオーバーの方向をいろいろやってみる」です。板がある程度自由に動けばまた違った方向にも動けるのではないかと考えています。また、マイルドになれば最初から思い切って踏んでいけるので滑りも変わりそう・・・
さぁ、来週もAcousticじゃ!でも、車が無い。