小回り君はただ今「フカセでチヌ! チヌ(クロダイ)のウキフカセ釣り」で活動中です。ゲレンデに雪が有る時以外は、チヌ釣りをして養殖業に勤しんでいます。
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2001年3月の滑走日記
2001年3月18日
長野県 開田高原マイア
天候:晴れ
あっという間にあったかくなったので、出来るだけ寒いところを天気予報で選ぶと、なんともマニアックなスキー場が出てきました。
ま、このころになると、いつもなら修行は終えて遊んでいるのですが、今シーズンはあまりにも酷いショートターンを何とかしないといけない使命があるので、とりあえず今回も
お題:ショートターンスペシャルⅡ
と行かせていただきます。
- マイアは御岳の裏側にあるので、結構寒いようです。道中は全く雪のかけらも無かったのですが、スキー場の近くの日陰は恐ろしい氷となっていました。
- やっぱりというか、当たり前だけど駐車場には車はほとんど有りません。2時間ほど仮眠を取りました。
- ゲレンデに行って初めてゲレンデの形を知りました。メインコースは2本でリフトも3本しかありません。
- 上の方はかなり斜度もあり、高速クルージングに向いています。下の2/3はまさに初心者用です。コース幅も広いので練習はしやすいでしょう。
- 私たちは当然上1/3ですね。お題のとおり練習課題があるので、休憩以外はそこをサルのようにラップしました。
- 最初は横ズレ・・・落ちるのは出来る・・・よな?
- 次に切り替え動作を入れてみる。要はピボットターンです。
- 足が絡みます。板が重なります。こけます。ダメです・・・悲しい。
- 気分転換でプルークタイプのショートターンをやってみますが、リズムが全く取れません。
- 相変わらず調子のよいロングターン・・・(これも実はあとで注意を受けました。)とは裏腹に全く出来ないショートターンに凹みながら昼飯にする。
- 最近わかったことなんですが、眠たいときにいくら基礎練習しても全く身につかないので、昼飯あとはお昼寝をすることにしました。
- 気持ちよく1時間ほど眠って、同じコースを回ると、効きました・・・昼寝が・・・
- 強いエッジングをしてもバランスを崩さなくなりました。実はこの日、練習バーンはカリカリのアイスバーンだったのでとても反動が強かったのです。
- しかし特定条件でしかショートターンもどきになりません。(斜度がきついこと)
- しばらく悩む・・・ラップ数だけ増えていきました。
- もしやと思い、これだけ出来るようになったのだから、今季初の鷲ヶ岳のときのように縮んでみました。
- 正解です。明らかにショートらしいリズム感が出てきました。ビデオ「八方で合格」のターンリズムを口ずさむとなお正確なリズムに・・・なったような気がしました。
- リフトが止まってしまう時間になりました。時間が足りません・・・
- すべてのリフトが格納されるまでロングターンで体をクールダウンしました。
- 最後は開田高原の水(\50)を飲んで終了となりました。
というわけで、ショートターンスペシャルⅡまでやってやっと少し光が見えてきました。この感覚を忘れないように・・・
そうそう、久々にまとめとして
縮め!(姿勢を低く)
とだけしておきましょう。あんまり難しく考えても出来ないものは出来ないしね。
2001年3月10日~11日
岐阜県 鷲ヶ岳スキー場
毎年恒例のサンワスポーツ主催の試乗会です。いつもと違って結構いい雪だったのでなかなか楽しめました。
今年はサンワのO口さんに乗っておいた方がいい板を聞いていたのですが、それでも今年はとてつもなく数が多かったので乗り切れませんでした。
ちなみにサロモンEQUIPE10 2Vまではかなり締まったバーンで滑りやすかったのですが、それ以降は新雪が積もってあまり荷重をかけることが出来ませんでした。
DYNASTAR MAX-STC(172cm:デモ・小回り)
レーシングマシン SPEED STCベースのオールラウンドカービング。
エッジの切れ、扱いやすさ、安定感、どれもかなりのレベルでバランスが取れた非常に扱いやすい板だと思います。デザインも去年と違い、色がついています。
板全体のたわみで曲がるタイプですかね?
お勧め度:★★★
SALOMON DEMO10P 3V(160cm:デモ・小回り)
パイロットシステム搭載の新シリーズ。従来のSUPER AXEもしくはEQIPE DEMOの系列のトップモデルです。
昨年から登場したパイロットシステムの不評であった軟らかさがなくなり、かなり硬い感じがします。私としては去年モデルぐらい柔らかい方が扱いやすいと思います。
長さ的には小回り用ですが、これの170cmは技術選出場クラスの大回りに使われるのでこの長さで十分でしょう。
もちろん撓み系です。
お勧め度:★★
DYNASTAR MAX SKI CROSS(178cm:デモ・大回り)
去年から出始めたスキークロス用モデル。あらゆる条件で性能を発揮するマルチラディウス採用。ベースはGSモデル・SPEED CARVE。
かなりのフレックス・トーションの硬さがありますが、そんなに乗りにくいということはありません。むしろ安心感を与えてくれます。トップがぐいぐいと引き込んでいくロングターンは快感です。
ただ、体力のないときに乗るのは辞めたほうが身の為だと思います。
お勧め度:★★★★
NORDICA W70(163cm:デモ・オールラウンド)
毎年かなりの完成度を誇るWAVEシリーズの最上級モデルです。来期のノルディカの板はとってもサイバーチックで物欲をそそります。これもなんとも表現しがたいゴールドカラーです。
ものすごく雪面の状況を滑り手に伝えてきます。足裏感覚を研ぎ澄まし、状況対応能力を養うには最高の板ではないでしょうか?
サンワスポーツのF塚さん曰く、「楽な板」らしいですが、私ぐらいの技量だとかなりきっちり乗らないとまともに滑ってくれません。
ただどうしても気になるのは前後方向がかなりシビアであることです。板が短いから仕方がないのかなぁ?
お勧め度:★★★★
ATOMIC Beta-ARC Respection(170cm:デモ・オールラウンド)
あまりよくはわかりませんが、おそらく昨年のBeta-ARC Type2の後継モデルではないでしょうか?
先ほどのW70は一回乗っただけでは真価を発揮させることが出来ませんでしたので、「もっと楽な板」のリクエストでこれが出てきました。
エッジの感触は余り良くありませんが、非常に素直で扱いやすい板だと感じました。
これもロングターンはトップからぐいぐいと切れ込んでいきました。
お勧め度:★★★★
SALOMON EQUIPE10P 2V(180cm:レーシング・GS)
トップよりテールが広い「ブースターエフェクト」搭載?のGSレーシングモデル。
来期モデルはパイロットシステムを搭載してさらにパワーアップ。
まるで鉄板のような硬さです。DEMO10Pでもかなり硬かったのに長さも手伝ってか撓ませるのに苦労しました。
ただ、一度雪面を捉えると安定性は高いのでフルパワーでターンを繰り返していたら、「ブースターエフェクト」か?徐々に体が遅れてきて板のほうが先に走って怖い目に遭いました。
板全体のたわみで曲がるタイプのようです。
お勧め度:★
K2 Mach-S(160cm:上級・オールラウンド)
主力モデルMODSの後継モデルです。
短くて硬くて、それでいてW70ともまた違った感覚です。切る感触はこちらの方がよいような感じです。こちらの方が少し融通が利きそうです。
全体のたわみで曲がるタイプのようです。
お勧め度:★★
NORDICA W65(163cm:上級・オールラウンド)
前出のW70の下位モデルです。
予想どおり、私の今の技術にジャストミートしました。思うように動いてくれます。
ワックスが全く効いていなかったので本当の性能はわかりませんでした。本当はもっと走ってくれるものだと思います。
板があまり撓まずサイドカーブで曲がる感触が有りました。
お勧め度:★★★★★
Volkl CARVER VECTRIS V3(177cm:上級・オールラウンド)
基礎系主力モデルCARVER Vectrisのトップモデルです。
昨年はV11の170cmに乗り、非常に扱いやすく普通に感じたのですが、今年はこの板が全く普通に感じられました。V11よりはフレックスもトーションも硬いように感じます。ということは少しはレベルアップしているのかなぁ?
板全体のたわみで曲がるようです。
お勧め度:★★★
初日はここで終わりです。午前中と午後との雪質の変化に結構やられてしまいました。ずっと硬かったらよかったのに・・・
去年あれほど入れ込んでいたMAX STCが全く普通の板で、少し拍子抜けしたような気がします。それよりもアトミックの板のほうがわかりやすかったのが意外でした。
ノルディカの板がいいというのは聞いていたのですが、まさかあれほどまでとは思いませんでした。ただ、前後方向がかなりシビアです。同じ長さの他社の板ではそんなに感じませんでしたが、非常に短く感じます。ま、いい位置に乗りつづければ良いんですけどね。
ここまで書いて気が付いたのですが、もしかしたら初日後半の板のターンの感触が似ているのは足元が軟らかかったために無意識に乗り方を変えてあまり角を立てないようにしたために似通った感触となってしまったのかなぁ?
夕食後は毎度毎度のスキートークで夜遅くまで盛り上がりました。
そういえばジャンケン大会でK2のエプロンもらったけどまだ使っていないな。
OGASAKA FC-G(160cm:中級・オールラウンド)
中級用オールラウンドモデル・FCのメタル抜きバージョンです。
朝一の軟らかい新雪では自分が上手くなったのか?と錯覚させるぐらい思った通りの弧が描けます。
短いはずなのですが、高速ターンでも暴れることもありませんでした。
ただ、締まったバーンだともしかすると弱さが出るかもしれません。
初めて小賀坂の板が良いと感じました。
お勧め度:★★★★
SALOMON CROSSMAX9P(180cm:上級・オールラウンド)
スキークロス用パイロットシステム搭載モデル。
中級用を選んだはずなのにカチカチでかなり苦労しました。
あまり乗り味は好きではありません。
サロモン野郎と呼ばれて久しいですが、ちょっと違うような気がします。
お勧め度:★
HEAD CYBER Worldcup(170cm:レーシング・GS)
この上にTiというバリバリのレーシングモデルがありますが、そのソフトバージョンであろうと思います。
弟分のSLレーシングはかなり人気が有りますよね。
どうしても硬いのではないかという先入観がありましたが、全くそんなことがなく、軟らかい雪でも安定したエッジグリップが有るのでターン調整が非常に楽に出来ました。
今までの板とは少しタイプが違うような気がします。
同行の中村氏曰く、「一番弧が深かったよ」ですって・・・
本当に意外です。
お勧め度:★★★★★
ROSSIGNOL Pro10.3 T-Power(167cm:上級・小回り)
我がTCRのパパデモの愛用モデルの来期バージョンです。
今まで乗ったロシのどの板よりも硬く、反動コントロールに苦労しました。
足元でくるくる回るのがロシだと思っていましたが、T-Powerになってから変わったのでしょうか?どうしても私の乗り方に合いません。
乗り手に技術を求める板なのか?それとも単純に合わないのか?全くといって良いぐらい板の性能を引き出せませんでした。
お勧め度:★
HEAD CYBER XP60(170cm:上級・オールラウンド)
ヘッドのオールラウンドモデルのちょうど中間に位置するモデルです。
この下にはX40、上にはXP80、100とあります。
先ほどのWorldcupより乗りやすいはずなのですが、曖昧な動作を受け付けてくれません。
このころになると雪面がかなり締まってきたのでそのせいもあるのでしょうか?
結構シビアな乗り味です。
サイドカーブで曲がるような感じが強いです。
お勧め度:★
OGASAKA Unity EX-10S(170cm:上級・オールラウンド)
ベストセラーUNITYの来期モデルです。
ショートターンモデルベースで、少し軟らかい10Nも有ります。
一言でいって、惚れました。完全に一目惚れです。一級クラスの板より硬く、デモ板より軟らかく、適度な返り、エッジのホールド感、安定感どれをとってもまさに完璧です。
前出のCYBER XP60のあとだから余計に感じたのかもしれませんが、他の人の評価もかなり高かったところを見ると、私の勘違いではなさそうです。
お勧め度:★★★★★
ATOMIC Beta-CARV/X 9.18(170cm:上級・オールラウンド)
世界のデファクトスタンダード・カービングスキー。
かなり息の長いモデルです。
さすがに息の長さのわけがわかります。UNITY EX-10Sよりは乗り味という点で人工物臭さを感じさせるので劣りますが、コントローラブルな点は勝るとも劣りません。
非常に素直で、乗り手を選ばないと思います。
また、他のどのモデルよりも安く手に入れることが出来ることを考えると、かなりお買い得な板ではないでしょうか?
お勧め度:★★★★
というわけで、ニューモデル一気乗り16本をやったわけですが、心残りはDYNASTAR SPEED-SXに乗っていないことです。おそらくMAX SKI CROSSよりは軟らかいので一般ゲレンデではかなり乗りやすいと思われます。
全体を通して感じたことですが、板が昨シーズンにも増して短くなってきたということです。技術選でもサロモンチームはDEMO10P 3Vの160cmを小回り、170cmを大回り用として用いているらしいのですが、160cmクラスで少しギャップのある斜面でロングターンをするとかなりシビアで疲れます。
かといっていまさら180cmクラスの板は長さを感じてしまいます。やはり170cm~175cmの回転半径16~18m前後の板が最も扱いやすいサイズではないでしょうか?
それはそうと、来期は板は買わないでおこうと思っていたのですが、UNITY EX-10Sがとても気に入ってしまって困っています。
車検も有るし、スタッドレスも溝が無くなってきているし、給料10%カットだし・・・
誰か中毒に愛の手を・・・・・